歳を重ねるごとにキレイに… 神の造りしもの?
ブロガーさん、40代50代の女性が多い。
年齢を意識し、アンチエージングに励んでおられる方もいる。
美しさは若い子には勝てないというのは嘘だ。
美しさというのは、若さだけではない。
その人のトータル、
容姿はさりながら、清潔感、オシャレ度
言葉遣い、品位、
メンタルも含めてあらゆる部位、
そんなふうに思う。
あなたにぞっこんの彼氏なら
きっと美しいところ、
たくさんあるんじゃないかな。
智恵子と言えば、「智恵子抄」で有名な
彫刻家でもある作家詩人、高村光太郎の妻だ。
智恵子は40歳のときに、
高村光太郎からこのように詠われていた。
「あなたはだんだんきれいになる」
をんな(おんな)が附属品をだんだん棄てると どうしてこんなにきれいになるのか。
年で洗はれたあなたのからだは 無辺際(ムヘンサイ…広大で果てのないこと)を飛ぶ天の金属。
見えも外聞もてんで歯のたたない
中身ばかりの清冽(せいれつ…水などが清らかに澄んで冷たいこと)な生きものが 生きて動いてさつさつと意慾する。
をんながをんなを取りもどすのは
かうした世紀の修行によるのか。
あなたが黙つて立つてゐると
まことに神の造りしものだ。
時時内心おどろくほど あなたはだんだんきれいになる。
参照『智恵子抄(高村光太郎著/新潮文庫)』
妻の智恵子のことを詠んだ詩だ。
「時時内心おどろくほど あなたはだんだんきれいになる」
女性なら、誰もがこう思われたいのでは。
光太郎にとって、
智恵子は年を重ねるごとにキレイになっていくと感じた。
智恵子は精神の病におかされていく。
それでも、光太郎はその美しさに魅了される。
結婚後、けっして裕福でない二人、
お金に困った智恵子が、
独身時代の高価な着物も無くなっていく。
家では質素なセーターとズボンで通すようになったのだとか......。
それでもその質素な出で立ちが、
かえって智恵子らしいと感じたんだろうか。
お金に困って、仕方なく質素になった。
だけど、お金があろうとなかろうと、
無駄を省いた女性はキレイに見えたのかもしれない。
必要以上に自分を飾り立てる
見栄や虚栄を捨てたところにも、
美しさを感じたのだろうなー。
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