好き嫌い
人間、どんな人でもこれがある。
身の回りのもの、食べ物、飲み物、映画テレビ番組、あらゆる嗜好、
人に対してもそう、あの人は好き、あの人は嫌い。
口に出さずともあるよね。

男女の好みなんて、その極みだ。
相手の顔が嫌いなんてあるから…。
親からもらった容姿、
嫌われたら立つ瀬がないよね。

好き嫌いは個性だからしょうがない。
もって生まれたものだからしょうがない。

確かに食べ物でもアレルギーや
身体に受け付けず、食べれないものってある。

だけど、好き嫌いは
わがままっていうのも否定できない。
食べ物に限らずだけど…。

朝が嫌い　→　いつまでも寝ていたいから。
仕事が嫌い　→　自分に合ってないから。
あのひとは嫌い　→　自分の思うようにならないから。
この国が嫌い　→　豊かな生活が送れないから。

わがままを我欲なんていう。

福井県にある禅寺永平寺、修行の基本を学ぶ場である。
「雲水」という入門した新米の修行僧たち、
そこでは、徹底的に我欲を殺していくのだ。
「自分はこうしたい」という思いは一切叶わず、
定められた規則・作法のなかに自我が没入していく。

とくに荒行のような目を見張るようなことはしない。
日々生活の中で決められた作法にのっとり、
過ごすだけだ。

不条理と思っても、
その作法は間違っているなんて言えないし、
行動も起こせない。
ひたすら作法に従って生活しているだけなのだ。
朝眠くても
「振鈴（しんれい）」といって午前3時半・冬は4時半に起床する。

刑務所より厳しいところみたいに思う。

我欲を捨てれば、
（100パーセント捨てることは出来ないけれど）
自分の苦しみが
ずいぶん消えてなくなっていることに気づくだろうね。
かわって感謝すべきことがたくさんあることに気づく。

人間は今置かれている状況が当たり前になるからこわい。
麻痺するからね。

欲を満たしたら、またそれ以上の欲を生み出す。
快楽もそうだね。
とめどもない。
感謝を忘れさせて行く。

それが人の性と言われれば
それまでだけれど、
どこかで歯止めをかけないとバカになる。

幸せなれないだろうね。

わたしは不幸だ
と常に愚痴っている人は不幸になる。

もっとお金が欲しい
豊かな生活を送りたい。
旦那や彼に言いたいこといっぱい、不満ばかり。
わたしは愛されていない。
みんなわかってくれない。
等々

だいたい幸せとはどんなことなのか、
わかっていないだろうな。

してもらうのが幸せっていうのは大きな間違い。
愛されているとか…ね。
じゃーその人に愛されなくなったら、
その人がいなくなったら不幸せになるってことになる。

幸せとはいつも自分の中にある。
我欲を捨てれば、それに気づくはず。

どんな状況においても
自分が幸せだと思えばいいよね。

日々修行中です。

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