素直に愛情をぶつけてくる女はかわいい。
ストレートな女性だ。

分かりやすくて好きだな。
年齢は関係ない。

彼にとって迷惑？
重くならないか？
大人げない行動に
彼は避けてしまうんじゃないか？

そんな心配があるから
我慢ばかりしなくちゃならない。

ほんとうの自分を出せずにいる。
背伸びしているのがわかるんだよね。

だから、いつも悶々して
心の中はすっきりしない。
不完全燃焼、
いつもくすぶり続ける。

ときには、
「わかってよ、わたしの気持ち…」
嘆いてみても、
本当の気持ちを隠そうとしているのに、
わかってよは
ひとりよがりだと思う。

男もへんなプライドがあるから、
そういうところは同じだ。

だから、僕はストレートがいい。

ずいぶん前のドラマ、
豊川悦司・常盤貴子主演の
『愛していると言ってくれ』
聴覚に障害のある新進青年画家と、
女優を目指す若い女性とのラブストーリーだ。

主題歌は
DREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」、
高視聴率だったみたい。

彼女のストレートさには驚く。
ときにはトヨエツの演じる晃次を傷つけるような
言葉も平気で発する。

＞あなたと一緒にいてもつまんない。
＞だって手話ってすごい疲れるし、それに
＞好きなＣＤだって一緒に聴けないもん

聴覚障害がある人に言うべき言葉ではない。
しかし心は純粋だ。
彼のために一生懸命なのだ。

理屈抜きの動き、無邪気というか、
とてもかわいい。

そんな彼女に戸惑うけれど、
重く、うざい気持ちもありながらも、
どんどん彼女の魅力に引き込まれていく。

女性も強く求められると弱い生き物だけど、
男もそんなところがある。

ここまで俺を愛してくれているという
確信が心を動かすのだ。

賢くて、恋愛のかけひきが上手くて小悪魔的、
そういう女性に男は弱いけど、
ストレートな女性の比じゃない。

女を守ろうとする男本来の性が
溢れ出てくるものだ。

DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE」