志村けんさんの突然の死
フアンをはじめ、たくさんの人が
その死を惜しんだ。
その功績ははかり知れない。

とくに身近な人にとっては
とてもたいせつな人、
悲しみは尋常じゃないと思う。

さらに感染防止のため、
最後のさよならも出来ず、
灰になってから逢えるなんて、
切ないよね。

見えない敵にやられた、
そのやり切れなさは
誰に訴えていいんだろうと思う。

コロナ感染で
重苦しい社会情勢になってきた。
いろいろなところで
負の影響が出ている。

ニュースは連日、感染者の数等コロナのことばかり、
お亡くなりになられた方も増えている。

この世で出会った人とは、
いつか別れが来るし、
必ず来る。
それは覚悟しておくべきだ。

と言いながらも、
あっと言う間の死、
突然の死は、
悲しいには違いないけれど、
狐につままれたようで、
信じられない気持ちで、
その悲しみ、後をずっとひいていくように思うなぁ。

僕の両親もあっという間だった。
母は心臓発作の急死、
父は入院して3週間で…
葬儀のことでバタバタ
そのときは忙しさと
何が何だかわからない混乱した頭で、
悲しんでいる時間がなかったこと、
覚えている。

後になって、じわじわと悲しみが襲ってきた。

「会うは別れの始めなり」
病気や事故による突然の死、
最愛の人が亡くなったなんて、
悲しみのレベルは半端じゃない。
後を追って死にたいなんてよく聞く。
それ以後、うつになったり、
また、さまざまな病を発症する人も少なくない。

「無常」という仏教で使われている言葉がある。
「常」とは、「常にそのまま」ということで、
それに「無」がついているので、
「常にそのままで無い」となる。

健康で平穏に暮らしている。
今は幸せだけれど、
いつか変化していくってこと。

健康もいつか病気になったりわるくなったりして変化し、
そして死んでいく。
これが「無常」

世の無常を嘆いても
しょうがないけれど、
生きている限り
常に変化していくものだということを
認識すべきだと思う。

世の中は無常だから、
永遠に続かないし、
限られた時間しか一緒に居れない。

だから、今をたいせつに、
その時間の一瞬一瞬をだいじにしなきゃ、
と思うんだね。

いつか別れが来る、
いつか悲しいときが来る。
だから出会いはいらないとか、
たいせつな人をつくらないとか、
がんばってもしょうがないと
なんて、思ってはいけないね。

命があるかぎり、
無常を知って今をたいせつに生きる、
大事なことじゃないかな。