犬の愛は無償の愛どころではない、
母の愛以上のように思えるときがある。

犬の愛は果てしなく広く深い。

犬は人間以上に
愛する能力が優れている。

愛する能力とは…

ネグレクト（飼育放棄）や虐待を受けても、
その時は拒否するんだけど、
再び自分を愛する人間を信頼して、
愛することができる。

憎しみをずっと持ち続けない。
憎んだ相手も許せる。
辛い時を経ても再び許し、
忘れてくれる。

これって、すばらしい能力だと思う。

犬に教えられることが多々ある。

犬が飼い主を慕う姿は無垢で純粋だ。

いつも飼い主が居ればいい、
それだけで嬉しいんだよね。

留守番しても健気に待っている。
帰宅が遅いからと文句ひとつ言わない。

こんな遅くまでどこへ行っていたんだと、追及することもない。

ひたすら帰りを待って、
帰ってきたら、
どんなに遅くても大喜びをする。

一緒に居ることを喜び、
一緒にいたい、
それが犬の幸せなんだよね。

それがどんなときにでも常にある。
この人が好きだと思ったら、一途だ。

対して僕たち人間はどうだろう？

自分の感情で相手を許せないと思い、
自分の感情で相手を不快にさせる。

イライラして自分のことが精いっぱいになると、
相手がわるい、
あなたがこうだから
わたしはこうなった、
自分のせいなのに平気で相手を攻撃する。

気に入らなかったら相手を遠ざけたりする。
いじわるする。
駆け引きする。

自分中心がいかに多いことか、
ワンちゃんをみてそう思うなー。

愛したら、必ず愛を返してくれる。
愛しても裏切ることない。

これが愛する能力が優れている理由だ。

この能力はやっぱり
鍛えて身に付ける必要があるだろうね。

お相手が今苦しいとき
悲しんでいるとき、
辛く落ち込んでいるとき、
無条件に寄り添えるかな。

どれだけ自己中をおさえられるかな。
常にお相手に思いやりをもって接しているかな。
常に感謝の気持ちでいるかな。

僕もまだまだ修行がたりないようだ。