別れの手紙を渡してから、
そして、彼女もそれを確かに読んでくれたと
確認してから、
気が抜けたのか、ホッとしたのか、
すごい脱力感が襲ってきた。
ふわふわして、
からだが浮いたような状態だ。

これでよかったのか、わからない。
けれど、もう後戻りはしないと決めていた。

その日は早い目に横になった。
とにかく、気だるく横になりたかったのが正直なところ。

喪失感が身体の変調を来している。

冬だからしょうがないんだけれど、
いやに寒かった。
きっと、
淋しさが寒さと相まって、
一段と僕のからだを冷たくしたんだと思う。

思春期なら失恋の傷みは
若さゆえ、快復も早いと思う。
きっと長引くんじゃないかという不安が過った。

その夜はほとんど眠れなかった。
何度も寝返りを打っていた。

自分から別れを切り出したなんて、
数少ない恋愛経験だけど、
初めてのことだった。

これでいいと自分に言い聞かせてばかりしていた。

翌朝、彼女からまたＬＩＮＥが入っていた。
返事は一切返さないでおこうと思ったんだけれど…。

（彼女）

全然寝られなかった

一睡もしていない。

あなたにに甘え過ぎたよね。

ごめんなさい。

（僕）

君が謝る必要ない。

僕自身の心の問題

君が悪いんじゃないよ。

だだ、ただ、

君にありがとう

しかない。

この判断がよかったのかどうか、

わからない。

だけど、僕は…

強がりで

本当は
今とても淋しく

悲しいです。

君を想うと、涙がこぼれます。

本当は君にすぐにでも逢いたいのです。

今日はしっかり、眠ってください。

（彼女）

もう、メール来ないと思ってた。

子供の受験も上手く行かず 憔悴しきってるし、

周りも色々言われるけど、これ以上 言い訳なるから言わない。

あなたが思ってるように、こたえられない自分がいて

申し訳なく思ってます。

ごめんなさい。

（僕）

メールしないつもりだった。

ぐるぐるめまいが出たと言っていたから…。

君のこと心配なんだね…

お仕事無理せずに…

（彼女）

あなたははわたしに とって

心の支えになって大切な人だよ。

あなたは元気だしてね。

今日も仕事 頑張ってくるよ。

昨年から 耳鳴りもあり、

たまに めまいもあったよ。
心配すると思ってたから 言わなかった。

昨日も あんな事あって

グルグルしたよ。

心配しないでいいよ。
何とか 出来るから。

あなたの性格から心配だよ。

元気に いてね。

つづく…
彼女とさよならした　その５　別れた後… - 熟年ラブ 大人の恋　日々精進あるのみ…アラカンのブログ