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愛のあり方 幸せは二人にしかわからない 「死にゆく妻との旅路」

「死にゆく妻との旅路」


この映画は事実に基づいて制作されたものだけれど、
観る方は辛く、ずっと悲しみの旅路だったようにも思う。
結末もすごく後味が悪い。


どう理由付けすれば、
納得できるのだろうと僕は考えていた。


亡くなった妻はかわいそう、
不幸な一生だったと、
思いたくないのだ。


この夫婦は幸せだったと思いたい。



主人公が自分ならと考えたら、
やっぱり同じようにしていたと思う。


死の宣告をされた妻だったら、
その妻がしたいようにしてあげる。


だから、
これでよかったとしか
言いようがない。



妻が離れたくないから、
その想いを組んで
亡くなるまで一緒にいてあげる。


孤独感を感じながら
病院で過ごすことを
選択したらどうだったんだろうか。


ふたつ選択できないけれど、
僕はこれでよかったと思いたい。


「保護責任者遺棄致死」
なんて罪を与えた方が罪人だ。


夫は遺棄なんてしていない、
最後まで懸命に看病し看取った。


病院へ預けたら、
罪にはならないなんて、
おかしい。


法律はおかしいところがいっぱい。
そんなのはケースバイケース、

きっと死者が悲しむ
「どうしてわたしのために尽くしてくれた夫を罪人になるのか」
って。


妻はどんなに夫が病院へ行こうと説いても、
「一緒にいられなくなる」


と拒んだんだから…。
それほど一緒に居たかったのだ。



妻は生きる支えが夫だった。
夫にすべて看てもらいたかった。
幸せだったかどうか
死者に聞けばいい。
明らかだから…。


旅路は妻にとって愛を育む
何ものでもなかった。


ずっと一緒に居たいという、
願いが叶えたんだから…。



ふつう夫婦が、
272日間ずっと一緒なんてありえない。


それだけの時間一緒にいるのに
とくに共稼ぎなんてしているのなら、
何年かかるだろうか。
いや、何十年もかかるに違いない。
日数は少ないように思うけれど、


すごく重みのある時間だ。


6000km、ホームレスみたいな旅は
夫婦ふたりだけ「愛」の時間だった。
妻にとって、おそらく初めての夫婦の時間だったんだよね。


ひとつ布団で身を寄せ合って寝る。
狭いワゴン車の中は、
愛の巣だったんだよね。


最後まで常に夫が横にいて、
天国に旅立った。
わずかな時間だけれど、幸せだった。


愛のあり方、 
幸せかどうかは
二人にしかわからないということ、


第三者や法律は手出しできないということだよね。



映画『死にゆく妻との旅路』予告編