異性スキルライセンス 熟年ラブ 大人の恋 アラフィフ・アラカンブログ

日常のさまざまを発信しています。大人の恋も…ブログで綴りべんきょうしています。

自分のこと綴ります その2 復活 第二の人生

健康になると、
意欲が出てくるものだ。
まだまだ僕は出来ると、
自信も湧いてくる。


健康のありがたみも実感した。
復活の兆しが見えてきた。


病院へは定期的に通院して
お薬をもらっていた。


「あなたはうつ病です」
なんてすばり言われなかったけれど、
そんなようなグループの病気なんだと思う。


自分でも何の病気かも
わからなかった。


きっと精神的なものなんだということだけ
は確かなようだ。


精神科・心療内科・神経内科のある
病院へ通っている。



初めて病院訪れたとき、
待合室では週刊誌がおいてあった。


きっと長く待たされるでちょうどいい、
芸能人有名人のゴシップでも楽しもうと、
読み始めたが、
患者さんの様子が気になる。


僕の向かいに
頭を上下に揺らしている人がいる。
ずっとからだをゆすっている人もいる。
わけわからないことを独りごとのように
言っている人もいた。


目が忙しく動かして、
落ち着きない人がいると思えば、
ぼーっと、一点を虚ろな目で見ている人もいる。


母親に連れられた中学生ぐらいの
女の子、マスクで顔を隠していたが、
情緒が不安定なのか、
しくしく泣いていた。


やっぱり風邪などの患者さんと違うなーと思いながら、
雑誌を読むふりをして、ちらちら見ていた。


こういう科は初めてだから、
ちょっと緊張していた。


でも、みんなやっぱり僕と同じ
苦しみをかかえて通院されているんだと思うと
かわいそうになって、泣けてきた。


きっと僕より
しんどい人たちだろうなーと
想いながら…。



病気って、医師から病名を付けてもらったら
安心するところがある。


病名を言って欲しかったけれど、
医師ははっきりと、
病名は言わなかった。


にこやかに僕のしんどさを聞いてくれた。
見た感じ、うーんどうだろうな―、
僕よりはるかに年齢がいっている
70歳ぐらいの白髪の女医さんだった。


穏やかな口調なので、
寄り添ってくれた感がして、ホッとした。


カルテに僕からからだの状態を聞いたことを
メモしていた。


なんか、聞いてくれただけみたいだった。
心の病なんて、
それがいいのかもしれないな。



とにかく眠れるお薬と、
よくわからない安定剤のようなものを処方された。


調べてみると、抗うつ薬だった。
抗うつ薬の役割は、
脳内環境の調整なんだそうだ。
バランスを崩してしまった脳内環境を整えるのだ。


僕の頭はバランスが悪いということになる。
どっちかに傾いている?
わかったようでわからない。


僕の頭の中、
どうなっているんだろうか。


そういえば寝る以外、
休ませることはなかったよなー。
ぼーっとすることが
僕にはなかった。


仕事上常に神経を使い、
気遣い、気配りばかりしていた。


性格もあるんだろうけど、
どちらかと言えば、よく気が付く方だから、
神経をすりへらしていたのかな。


きっと脳のどこかが休憩を欲していた。
脳も疲れていたんだと思う。


薬も効いているのかどうかも
わからない。


ただ、睡眠薬はよく効いた、
けれど、頭がちょっとぼーっとする。


完治できるのか、不安の日々が続いたけれど、
睡眠がしっかり取れるようになったこと、
職場への心配がなくなったこと、
これが一番良かったんじゃないかと思っている。


睡眠はすべての健康の治療薬と言える。


仕事から離れ、
休んだことで、解放されたみたいだった。


よくなってから、
あまり職場のこと、
ふり返らなくなっていた。


当初は、僕がいなくなったことで、
だいじょうぶだろうか、
ちゃんとまわっているだろうか、
と常に仕事のことが頭から離れなかったから。


どんな職場でもそうだろうと思うけど、
自分がいなくなったら、
たいへんだと思うんだよね。
とくに責任ある仕事ならね。


だけど、これって妄想かもしれない。
案外、他の人がカバーしてくれて、
管理職がすぐに新しい職員を
僕のかわりに配置して。
迷惑をかける、まわらないのは一時だけで、
すぐ平静に戻るみたい。


僕の存在は
職場ではなくてならない
大きな存在だと自負していたけど、
情けないけど
そんなことないみたいだと悟ったね。



さらに、田舎へ来て
現職の頃より規則正しい
生活になったということも
復活できたのかもしれない。


野生動物みたいに、
日の出とともに起きる。


昼はめいいっぱい活動をする。
日の入りからは休息モードに入る。
夜は早めに寝る。


別にそうしなければならないと
無理やり心がけたわけではない。


日中、畑作業をしていると、
カラダも動かし、
めいいっぱいお日様を浴びる。
適度に疲れもあって、
夜はすぐ眠たくなる。


いろいろな病気があるけれど、
人間のカラダって、自然に即した生活がいいと思う。


夜は早く寝て、休息することだ。
人間は太古の昔からそうしてきた。
そういったDNAがインプットされているんじゃないかな。
夜は働くように出来ていない。


こんなこと言うと、
夜勤の人には申し訳ない。


そのときから、
僕はカラダのことを知りたいと思った。
カラダの不思議を知りたいと思った。


心の病になってから、
健康にすごく興味関心が出て
たくさんの本を読んだ。


専門書等はあまりにも難しいので、
自分でもわかる程度の一般的なものだ。


勉強したくなったのです。


病院で見た患者さんたちのしんどさが、
勉強したいなーと思うようになった。


元気になってくると、
仕事でも何でも
何かしたいと真剣に考え始めるもの。


しかし、いくら頑張ってもこの歳で
医療従事者、
医師にはなれないし、そんな能力もない。
齢だし…。


いろいろ調べ行くうちに、
東洋医学に出逢った。



つづく…