東日本大震災、
恋人を失くしたカップルもたくさんいたことだと思います。
心の傷は深く、恋愛をできなくなったという女性もいました。
津波に流され、交際していた男性に
緊迫した状況の中、最後のメール
「死なない!!愛してる!!」
と

また逢いたい、でも永遠に逢えない、
またおしゃべりしたい、
いっぱいおしゃべりたい。

その辛さは、本人にしかわからない。

そんな話を聞くと、
こちらまでいろいろと思い出し、
悲しくなります。

死者と話がしたい…　言いたいこといっぱい

青森下北地方
に「イタコ」といって
霊能者がいる。

死者とお話ができるという
中継の役割を担っている。

僕は行ったことがないけれど、
訪れる人が絶えないという。

願うことなら、
死者ともう一度話をしたいと思うことがある。

亡き母は、
何も言わずに突然心不全で亡くなったので、
ゆっくり話したい。

僕がちょうど大学に入った一年目の夏だった。
大学が東京なので、
家を出るのがはじめてでした。

母は「寂しくなるわ」って
僕を送り出してくれたのが最後だった。

もうすぐ夏休みになるという時に
亡くなってしまった。

夏休みは帰ろうと思っていた矢先だった。

当時は今みたいに
携帯やメールなどない。

一人ぐらしのアパートには
電話もなかった。

だから、入学してから
母とは一度も話をしていない。

もし今、会えたらと思うと…
僕よりはるかに歳が若い母に出逢えるんだよね。

若くして亡くなったから、
ずっと若いままの母しかしらない。

どんな話ができるか楽しみだ。

『涙そうそう』　　森山良子　BEGIN　夏川りみ 　　TV .Live