オプションって? 「肉巻きと肉サンド、どっちがいい?」
彼女のお腹まわり、どんどん肉が付いていっているようだ。
夏やせなんて彼女にとっては無縁、
胃腸が丈夫なのだ。
反して僕は胃腸が弱い。
食べ過ぎると、すぐお腹をこわす。
彼女にまた言われた。
「暑くてまた痩せたんじゃないの?」
この夏の異常気象で、
確かに食欲はなかった。
彼女は暑くても寒くても食欲はある。
さらに甘いものも好きときている。
食べることが大好きなのだ。
僕の男の手料理、
いつも美味しいと言ってくれるから嬉しい。
料理は正直自信ない。
おおざっぱな料理、
ただ無農薬野菜を自分の菜園でつくっているので、
その朝収穫して、それを調理する。
新鮮さとオーガニック野菜だけが売り。
先日のメニューは
夏野菜定番をふんだんに使った。
キュウリ、玉ねぎをスライス、
ミニトマトはそのまま、
オクラはゆでて鰹節をパラパラ。
ゴーヤとニンジンの甘辛く炒めたもの、
メインはピーマン玉ねぎ入りの焼肉だ。
いつもより品数が多い。
まだ皿うどんをしてあげようと、フライパンを握ったけれど、
彼女に食べれないと止められた。
僕よりはるかに胃袋は大きい。
満腹になるまでの量がずいぶん違う。
食べっぷりと、その量はいつも負けている。
美味しく幸せいっぱいに食べる表情は
見るだけで癒される。
自分のお腹まわりを
彼女はオプションと呼んでいる。
そのお肉つまんでやると、
笑って
「オプション高いよ」
確かに車でもオプションを付けると
値段が高くなる。
かなり僕が教育してきたから、
笑いのセンスが付いてきたと喜んでいる。
また、この前べったりくっついてきて、
彼女「肉巻きと肉サンド、どっちがいい?」
どのようになるのか想像して、
ぼく「どっちでもいいです。」
ちょっと、こわかったぁ~。
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