異性スキルライセンス 熟年ラブ 大人の恋 アラフィフ・アラカンブログ

日常のさまざまを発信しています。大人の恋も…ブログで綴りべんきょうしています。

たいせつな人の手を握っていますか? 何が幸せなのか…  


わたしたちは、会話するとき
耳で聞いて、身振り手振りをする相手を見ておしゃべりする。


ときには、言葉とは裏腹に表情がくらかったりして、
大互いの心を推察しながらコミュニケーションをとっている。



耳の不自由な人は、手話で会話する。
目の不自由な人は声だけで会話する。


会話しながらも
うまくコミュニケーションするのは
想いが正確に伝わらないということから、
なかなか難しいところがあると聞く。


しかし、耳も目もどちらも不自由になれば会話できるのか。


指先をはさんで手話を伝え合う
触手話(しょくしゅわ)
というやり方で会話できるのだそうだ。


それを習得するにはかなりの時間がかかるといわれる。



盲ろう者の女性とその夫の生活を追ったドキュメント番組
随分前に放送されていた
NHK「見えず 聞こえずとも ~夫婦ふたりの里山暮らし~」
を再び食い入るように観ていた。


妻の梅木久代さんには、視聴力がない。
聴力を失ったのは、記憶にはない2才の頃だった。


視力を失ったのは40代の後半、
最初の結婚生活がうまくいかなかった。


離婚後視力がだんだんわるくなり、ついには全盲になってしまった。
光も失った絶望感から、二度自殺未遂を起こしている。



夫の好彦さんは文豪宮沢賢治、武者小路実篤など影響で、
晴耕雨読のような農耕生活を好み、
放浪しながら自給自足の山ごもりするなど、
自分らしいライフスタイルをする人なのだ。


しかし、農業だけではなく、
人間の生活の中には、
人を支えることが必要である、その大切さを知る。
そして、目の不自由な人たちの支援活動に参加し、
それがきっかけで二人は知り合った。



その後、お互い50才を過ぎてから結婚した。


番組は日常の二人の生活を紹介している。


農業している夫とメールを送りあったり、
朝の連続テレビ小説が好きで
そのドラマの内容を夫の触手話で楽しんだり、
四季を感じるため二人で散歩したり、
平穏で淡々とした日々を過ごしている。


以前の障害による暗い面などない。


その夫婦の様子は、
障害を乗りこえ、お互い支えあう愛情にあふれたものだった。


幸せって贅沢することでもない。
平穏で退屈な毎日の中で見つけられる。


お互い気遣いながら想いやった生活なのだ。


いろいろと考えさせられた。