異性スキルライセンス 熟年ラブ 大人の恋 アラフィフ・アラカンブログ

日常のさまざまを発信しています。大人の恋も…ブログで綴りべんきょうしています。

釧路という街 映画「挽歌」 不倫への罪悪感


北海道釧路、
幣舞橋(ぬさまいばし)から観る夕日が美しいと、
僕は行ったことないけれど、
あるブロガーさんから教えてもらった。
欄干には春夏秋冬を表す4体の乙女の像が飾られている。



この街を舞台に
原田康子の小説『挽歌』は生まれた。


生まれは東京だけれど、
原田は生後1歳のとき、父の転勤によって釧路に来たのだそう。


不倫がテーマではないけれど、
当時の時代背景では
きっとセンセーショナルな内容だったに違いない。


この小説が映画化され、
白黒のふるーい映画を観ていた。


妻子ある男性との恋愛、
そしてその男性の妻も不倫していた。


その結末は悲劇に…。


主人公は
釧路のアマチュア劇団で美術部員を務める独身女性、兵藤怜子(久我美子)、
妻子ある男、桂木節雄(森雅之)との出会いは
彼の飼い犬に咬まれたことがきっかけだった。


桂木が醸す雰囲気に魅了されたのか、
あるいは中年の魅力に惑わされたか、
恋焦がれる人となる。


桂木は建築士であり、
妻あきこ(高峰三枝子)と女の子が一人いる。


自由奔放な怜子、独女の大胆さもあって
チケットを買ってほしいと動き出す。


桂木の妻も同じ不倫相手がいる。
若い医学生とが恋愛関係であることを知る。
その関係を怜子は見てしまう。


罪悪感からか
あきこは終わりにしようと、
そして、東京に帰るように促すのだった。


好きになった人への嫉妬、
苦しい胸の内を、彼に暴露するという行動に出る。


怜子は桂木に「コキュ」(妻を寝取られた男)という言葉を投げつけ、
でも桂木は
妻が不倫をしているのを知っていたのだ。


桂木の空虚感、空しさの原因はこれだと知る。
それが怜子の心を惹きつけたのかもしれない。


桂木の負ったその傷口にふれることへの興味から、
その気持ちが傾いていった。


ある日、桂木に誘われて阿寒国立公園へ出かけた怜子は、
そこで初めて一夜を共にする。


しかし、自分のしていること…
妻子ある男と…


桂木が出張でのこと、
怜子は同じ劇団員の幼馴染の久田幹夫と
桂木邸へ


あきこに絵のモデルになってほしいと
お願いに…。


快く引き受けてくれたあきこ、
何度も通ううちに、
その人柄に魅了される。


あきこが美しくて優しくて…
嫉妬もあるけれど、
自分より格上の女性、
その存在感の大きさに気づく。


彼を愛しながらも
自分にには決して越えられないあきこ、
嫉妬する自分を責める気持ち
自分が恥ずかしい、
それほど思える
奥さんだったのだ。


どうしていいか…。
心の中はまさに瞑想状態、
逢いたいと思う気持ち…、
逢ってはいけないという…。



やがて悲劇が起る。
あきこは風連湖で自殺する。
怜子は桂木と別れ、
劇団の連中と人形劇公演に行くところで終わる。



不倫関係の苦しさ、
お相手の奥さんがいい人だからこそ、苦しみ、
そして罪悪感が出てくるみたいな…。


罪悪感とのたたかい、
それが不倫関係かな…。


好きと言う感情は
理性ではない。


しかし…、
彼を相手を想う気持ち
その奥さんを想う気持ち
はあるんだよね。


複雑な…
身につまされるね。


↓ ↓ ↓ ↓ ↓★関連記事