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映画「起終点駅 ターミナル」 罪悪感…


映画「起終点駅 ターミナル」


原作は2013年に「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞し、
ベストセラー作家となった桜木紫乃が2012年に発表した「起終点駅 ターミナル」、
6作からなる短編集の表題作の映画化だ。


主人公は鷲田寛治(佐藤浩市)、
一人北海道釧路で暮らしている。


人間関係を絶ち、
ここ釧路で国選弁護人としてひっそり生活している。


妻とは離婚した。
今、妻と子どもは東京にいる。
息子はもうすぐ結婚する。


なぜ離婚したのか、
大学のころ、結城冴子(尾野真知子)という恋人がいた。
十年ほど経って再会する。
彼女は薬物売買の被告人だった。
当時、寛治は東京に妻子を置いて北海道旭川の地方裁判所判事をしていた。


彼女の裁判に関わることで出会ったのだ。
その後、
彼女が働くスナックに通い逢瀬を重ねる。
恋人関係を再開するのだ。


今、彼には妻子がいる、
だから不倫関係となる。



東京高裁への栄転が決まったが、
妻と別れ、東京で一緒に暮らしたいと、
彼女に申し出る。


寛治はすべてを捨てて冴子と共に暮らすことを決心する。


二人が東京に向けて電車に乗ろうとするとき、
到着する電車に飛び込む。
寛治の目の前で電車による轢死という
冴子はとんでもない自殺をするのだった。


あれから、25年という年月が経った。
その冴子に対して過剰に責任を感じ、
家族を捨て彼女が自殺した地、
釧路で地味に暮らす。
懺悔という
十字架を背負うことを選択した。


今は世捨て人のような生活で
ひとり淡々と暮らしている。


ある時、
人を探して欲しいという若い敦子(本田 翼)の依頼、
当初は断るが、家族に見放されにも関わらず屈託のない敦子、
個人の依頼は受けないと心に決めて生きてきた完治だったが、
仕事を請け負う。


敦子との出会いによって
自分の生きる道を見出していくというストーリー。


人生には初めと終わりがある。
終わりだと思っていた場所が
始まりの場所になる。


「終点駅」が「始発駅」になったのだ。


しかし、合点がいかないのは
結城冴子の自殺、
しかも寛治の目の前で…。


彼女は生前、
「長生きして人に負担をかけるなら早く死んだほうが幸せ」
というようなことも言っていて、
かなりメンヘラだ。


不倫関係、しかも略奪婚になる。
それで自分は幸せにつながるのか、
何の罪もない
彼の奥さんや子どもへの罪悪感?…。



まわりを悲しませるような
幸せなんかない、


自分が消えてしまったら、
すべて解決すると…。


自分と重なるところもあり、
なんか身につまされる映画だったなー。



『起終点駅 ターミナル』予告3
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